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ポリネシア系のマオリ人は、ヨーロッパ人到来の以前からNZに住んでいる先住民だ。その文化はNZの歴史、現代の社会にも深く根付いている。マオリ語は、マオリが英国系社会に同化されていた歴史的経緯から一時衰退していたが、最近、マオリ社会的地位向上とともに、急激に復活しつつある。 マオリ語放映のテレビ局・ラジオ局もあり、マオリ語の人名地名は、国内ありとあらゆる所で見られ、聞かれるので、NZについて少しでも深く知ろうとすると、マオリ語をどう発音するかの知識は必要になってくる。 マオリ語の発音は、基本的に日本語と同じだ。アルファベットで書かれているのは、文部省式ローマ字のように読んでいけばよい。 ti,tuは、ち・つ。wh行は現代の『は』行の発音より柔らかに、ふぁ・ふぃ...と行くのだが、このとき外国語の発音だからとF音を使う必要はない。万葉の頃は、日本語の『は』行もwhで発音されていたと聞く。 ng行は日本で言う鼻音の『が』行で、関東・東北系の言語環境で育った人なら、自然に『が』行のつもりで発音すれが良い。カタカナ表記上は、やむを得ず「ンガ」など、『が』行の前に「ン」をつけて標記しているが、実際には、この「ン」は独立しては聞こえない音だ。 日本語のように単音と長音の区別があり、長音は母音を重ねるか、母音の上に横棒(macron)をおいてあらわす。アクセントは日本語と同じ高低アクセントで、基本的には最初の長音に置き、単音ばかりの語のときは最初の音に置く。
by mimisgran
| 2006-03-30 16:44
| こ・と・ば
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